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2016年1月11日 (月)

本 『赤めだか』

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『赤めだか』 立川春談著 扶桑社文庫

昨年末の12月28日、たまたまテレビを見ていたら、『赤めだか』が放送されていました。

立川談志の弟子になった立川春談の前座時代のことが描かれていて、談志をビートたけし、春談を嵐の二宮和也が演じていました。

ビートたけしと談志は、まったくタイプが違うと思うんですけど、見ているとだんだん談志に見えてくるから不思議です。

二宮和也もなかなかよかったです。落語の部分もたくさん出てくるのですが、落語家のように話をしていました。さすがですね。

弟弟子の志らくも出て来て、浜田岳が演じていましたが、これもまた良かったです。

ということで、原作本を読んでみました。

こちらもとても面白かったです。談春さん、文才もあります。

ドラマの中で、印象に残った場面を紹介します。

談春さん、弟子になってから1年ほどたって、談志から築地場外市場への修業を言い渡されます。社会に出て、厳しさを味わい修業してこいというわけです。

師匠の言葉は絶対。逆らうことはできません。談春さん、落語を離れて、日々魚河岸で働きます。

そんな時、弟弟子に志らくが入門し、同じように魚河岸修業を命じられます。しかし、その返事が「いやです。私は落語を教わりに来ているのですから・・・」

それじゃ破門だと談志が言うと、「それもいやです」との返事。談志、「それじゃしょうがいない、家にいろ・・・」

それを聞いた談春さん、烈火のごとく怒り、師匠の家に駆けつけ、破門覚悟で抗議をしようとします。

家にかけつけると、談志が志らくにけいこをつけているところで、談春さん、それを聞きます。

志らくさんの落語はすばらしいもの。それに続いて談志が言います。

「お前には、嫉妬とは何かを教えてやる」

「己が努力、行動を起こさず対象となる人間の弱みを口であげつらって、自分のレベルまで下げる行為、これを嫉妬と言うんです。一緒になって同意してくれる仲間がいればさらに自分は安定する。本来なら相手に並び、抜くための行動、生活を送ればそれで解決するんだ。しかし人間はなかなかそれができない。嫉妬しているほうが楽だからな。芸人などそういう輩のかたまりみたいなもんだ。だがそんなことで状況はなかなか変わらない。よく覚えておけ、現実は正解なんだ。時代が悪いの、世の中がおかしいと云ったとこで仕方がない。現実は事実だ。そして現状を理解、分析してみろ。そこにはきっと、何故そうなったのかという原因があるんだ。現状を認識して把握したら処理すりゃいいんだ。その行動を起こせない奴を俺の基準で馬鹿と云う」

談春さん、その言葉を聞き、そっと来た道を引き返し、魚河岸の修業に戻ります。

談志さんの人間の洞察力と言葉で語る力すごいですよね。

このようなエピソード、たくさん書かれています。

ぜひ、多くの方に読んで欲しい本でした。

談春さん、このごろTVドラマの俳優としてもご活躍のようです。最近では、「下町ロケット」にも出ていたみたいです。この本を読んで、TVでも本物を観たいなあと思いました。

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