« 日本ハムのファンを1年やってみました | トップページ | 2015センチュリーラン紋別に出場しました »

2015年10月10日 (土)

本 『職業としての小説家』

Img022771


『職業としての小説家』 村上春樹著 スイッチ・パブリッシング ¥1,800+税

マスコミでは、毎年ノベール文学賞受賞かと大騒ぎされている村上春樹さんですが、今年も受賞を逃してしまいました。

この騒ぎは、毎年恒例なので、もういいかげん御仕舞にすればと思うんでけどね。

その村上春樹さんが、小説家としての自己の考えをまとめた最新エッセイ集です。

マスコミ等にほとんど出ない村上さんが、自分のことを書いた本なのでたいへん興味深く読みました。

第2回「小説家になった頃」では、小説家になった頃のことが詳しく書かれています。

1978年の4月のある晴れた午後、神宮球場の外野の芝生の上で、ヤクルト対広島の試合を見ていて突然「そうだ、僕にも小説が書けるかもしれない」と思い、小説を書き始めます。

こういう突然のひらめきを、英語でエビファニーと言うそうです。日本語では、「本質の突然の顕現」とかの意味らしい。

こういうことは、人生に何度かあるものらしいですけど、そのひらめきを現実のものにしてしまう人と、たんなるひらめきで終わってしまう人がいるような気がします。

圧倒的に後者が多いと思いますが。その意味で、村上さんはすごいと思いました。

そのひらめきの後、村上さんは、忙しい仕事の合間を縫って最初の作品を書き上げます。

しかし、その作品は、村上さんが満足のいくものではありませんでした。

それで、今まで方法(原稿用紙に万年筆で書くこと)をやめて、タイプライターを使い、英語で作品を書き出しました。

さらに、その英文を日本語に翻訳して出来たのが、処女作『風の歌を聴け』です。

英語では、日本語のような語彙がないので、必然的に易しい言葉を組み合わせていくことになります。

そこで村上さんが学んだことは、「何も難しい言葉を並べなくていいんだ」ということ。

ここに、読みやすいけど内容が深いという村上さんの文学の原点があるような気がしますね。

この本が、全部で12章からなっていて、その他にも、村上さんの小説について、小説を書くことについての考えが書かれています。

その他に、文学賞(芥川賞)や海外進出についての考えなども書かれていて興味深いです。

村上さんの作品を読み、感じるものがある方には大いにお薦めの本です。

↓よかったらポチッとしてください。

にほんブログ村 自転車ブログへ
にほんブログ村

 

« 日本ハムのファンを1年やってみました | トップページ | 2015センチュリーラン紋別に出場しました »

」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/587287/62445910

この記事へのトラックバック一覧です: 本 『職業としての小説家』:

« 日本ハムのファンを1年やってみました | トップページ | 2015センチュリーラン紋別に出場しました »

最近のトラックバック

2017年8月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

日本ブログ村

無料ブログはココログ