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2015年5月14日 (木)

『田園発 港行き自転車』

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『田園発 港行き自転車』 宮本輝著 集英社 各\1,600+税

日本有数の自転車会社社長、賀川直樹は、富山県滑川駅で急逝心筋梗塞で亡くなってしまう。滑川駅の自転車小屋には、社長がどこからか乗ってきた自転車が1台残されていた。家族には宮崎にゴルフに行くと言っていた。大きな謎を残して亡くなってしまったのである。

15年後、直樹の娘、賀川真帆は、絵本作家として活躍していた。編集者である寺尾多美子と京都で落ち合ったときに、二人は何かに導かれたように、富山県への旅に出かける。

計画がほとんどない旅であったが、二人は成り行きでロードバイクに乗り、富山の旧街道を走りことになる。そして、富山の田園風景に心が解放されていく。と同時に、父親の秘密にせまっていくことになる・・・。

私の敬愛する宮本輝さんの新刊です。

まずは、輝さんが自転車を取り上げてくれたことが嬉しいですね。

輝さんが小学校時代に、家庭の事情で富山県で数年を過ごしたことがあります。その時に父親と富山県の郊外を自転車で走ったことが、この物語に下敷きになっているそうです。

真帆と多美子は、それぞれ知人から借りたBHとビアンキに乗って、富山から滑川、さらに黒部川をさかのぼり、愛本橋、宇奈月温泉へ。

まったくの素人がそんなに乗れるかのか、それも大きな荷物を背負って、ウォーキングシューズで、とつっこみたくなりますが、それでもいいんです。

現代人は、車や電車、飛行機などスピードの速い乗り物で移動するようになってしまいましたが、やはり人間的なスピードで移動する自転車は、すばらしいことを教えてくれます。

のんびり、ゆっくり、自然の中を行くことで、普段眠っていた人間性を回復できるんですね。

この小説は、様々な登場人物が最後に富山という一つの地で結ばれていきます。まったくつながりのない人々が、見えない糸で結ばれているということがわかります。そして一人一人の善意が、明るい未来をつくっていくことを物語っています。

本の巻頭には、富山県の略図が載っています。これを見ると、自転車で富山県の田舎道をライドしたくなります。

上下巻合わせて800ページくらいの長編ですが、癒しを求めている方、ぜひご一読ください。

私、読み終わるのがもったいないので、2週間くらいかけてゆっくり読みました。

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コメント

妻が富山県出身なので何回か(車ですが)富山の田園風景は走っています。
面白そうな本ですね^^

penさん、こんにちは!

奥さま、富山出身なんですね~。
富山の地名、滑川とか入善とか覚えました。
一回も行ったことないんですけどね。
土地勘があると、また楽しんで読むことが出来るかもしれませんね。

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