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2014年8月21日 (木)

『放浪哲学』

今回は、自転車本の紹介です。

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『放浪哲学』 中西大輔著 SB Creative

本屋さんで、「植村直己賞」受賞の文字に魅かれて買いました。

植村直己さん、昔から好きなんですよね~。

内容は、中西さん28歳から39歳に渡る自転車世界二周の旅の記録。

11年間、130ヶ国、15万キロの旅です。前回紹介した石田ゆうすけさんは、7年半の旅でしたので、それを上回る記録です。

この旅の間、一度も日本に帰らず、タイヤ82本、チェーン20本、ペダル5本を費やしたとあります。でも、自転車本体は、出発したままだったそうです。すごいですね~。

旅の資金は、大学卒業後、大手住宅メーカーに勤め、700万円を貯めて作ったそうです。

もちろん、旅はいつまで続くかわからないので、会社は出発の時、退職したそうです。

で、読んでみた感想をいくつか書いてみます。

1.一筆書きのように旅はできない

理想としては、一筆書きようにコースを選択できればいいのですが、現実はそうはいかないということがわかりました。そもそも道がない、国境が閉ざされている(江戸時代の鎖国のように他の国とのつきあいをしていない国がある)、紛争が起こっていて危険などなどです。道はあるけど、危険で自転車では通れないということろもあり、車で護衛付きで国境を越えることも度々あったことが書かれています。

近年は、紛争が各地で起こり中西さんが訪れたシリア、ウクライナ、イスラエルなどは、今は旅行するのが難しいかもしれませんね。世界は、決して平和ではないことがわかりました。

2.アフリカの大変さ

道が整備されていないこともそうですが、入国の際のわいろの請求、強盗や盗難、紛争による身の危険などなど・・・大変な旅の様子が書かれています。そのために中西さんにとってはあまり印象のよくなかったところのようです。反対に、大好きになったのは南米だそうです。(石田さんはアフリカ最高って言っています。この辺、どんな体験をしたかでその国の印象って変わってくるんですね。)

3.先進国の冷たさ

世界1周目の時、南米からヨーロッパに渡るのですが、その落差に驚いています。簡単に言えば、先進国は、金にならないことには冷淡。そんなことにかかわっている暇はないという対応をされてしまいます。その反対に、遅れていると言われている国の人々は、分け隔てなく接してくれ、通りすがりの旅人にこれでもかというほど暖かく関わってくれます。宿を提供し、食事を出し、別れでは泣いて見送ってくれる・・・。先進国の人々は、全ての人とは言いませんが、徐々に人間性を失っていっているのかもしれませんね。

4.情報化社会なんだなあ

インターネット等の普及により、世界各国に旅行者支援の輪が広がっています。自転車旅行をサポートする会も存在し、旅行者は、世界のいたるところでお世話になっています。このような方は、旅人を自分の家の泊め、食事の世話をして、名所を案内してくれます。自らも旅を愛し、旅人との交流を楽しんでいます。旅人同士でも、これらの情報を交流し、お互いに助け合っています。旅人や旅人を支援する方々のネットワーク化が進んでいるんだなあと感じました。

中西さんは、2009年11月、11年の旅を終えて帰国します。JACC(日本アドベンチャーサイクリングクラブ)より、「地球体験ぺダリアン賞」という名誉ある賞を受賞します。

このように輝かしい結果を残した中西さんですが、その後の社会復帰はなかなか厳しく、現在は様々なパートタイムをしながら、次の夢を模索しているとのことです。

11年間の旅は、なかなか1冊の本に書ききれるものではなく、書かれていることはその中の1部だと思いますが、彼と一緒に旅をしているような気分を味わうことができる本でした。

多くの人は、実際に世界旅行に行くことはできませんが、彼の本を読むことで空想の旅に出ることが出来ます。旅が好き、自転車が好きと言う方、ぜひお勧めの1冊です。

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コメント

GENNIX R2を検索してヒットしました。奈良市在住のLGS-CENオーナーです。以前からR2はいいなあと憧れていて、現在ショップ手組み車を買うべきかどうか迷っているところです。CENに較べ随分軽いのでしょうか?両車での登坂具合の差など教えて頂ければ有難いです。(このパターンは滅多に見ないので)
ところで北海道にお住まいなんですね。上記拙ブログにもたまに出てきますが、我家の軽自動車はスバルR2で(ややこし)、しかも旭川ナンバーです。娘が占冠で働いていた時に買った車で、娘の退職&結婚を機に持ち帰って?来ました。当地では旭川ナンバーはまず見ないので、占冠村役場から「登録変更」をやんや言われながら替え難くそのままにしています。
娘が占冠に居たころは何度か北海道を訪れましたが、今は行く理由がなくなりご無沙汰です。貴殿のブログを見てあれこれ思い出して懐かしんでいる次第です。

http://yukikazepedaling.blogspot.jp/2014/06/blog-post_29.html
http://yukikazepedaling.blogspot.jp/2012/12/blog-post_17.html

はつゆき船長さん、コメントありがとうございます。

私のロードバイク体験はCENから始まりました。それまで、ノーマル自転車乗っていたので、ロードバイクすごい!!って感動しました。

でも、1年でR2に乗り換えました。第一にCENは、コンポがSORAだったので下ハン持ってシフトできなかったからです。あと、やっぱり軽いということ。正確に計ったことないのですが、1.5kgくらい軽いのではないでしょうか。持 ち 上げたとき、あきらかに重さの差を感じます。

車体が軽いと、登りでかなり有利になります。それだけ消耗しないのでロングライドでも有利です。あと、やっぱり10万円以下のバイクと20万円台のバイクはいろいろと違います。買えるなら、グレードの高いバイクお勧めです。

あと10万円オーバーのホイールをはくと、平地巡航速度が劇的に上がるということですが、これは未体験なのでわかりません。

あと、一生のうちに一台バイク買いたいなあと思っているのですが、いつになるやら…
それまで、エンジンの性能を高めたいと思います。こちらはただなので…

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