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2013年8月24日 (土)

本 『甲子園が割れた日』

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『甲子園が割れた日 ~松井秀喜5連続敬遠の真実~』 中村 計著 新潮文庫

今年の夏の甲子園は、初出場の延岡学園の優勝となりましたが、これらの試合を見ながら、甲子園にまつわる本を読んでみました。

この本は、副題にもあるとおり1992年の夏の甲子園、明徳義塾対星陵戦において、星陵の松井が5敬遠された事件について、10年以上経った時点で関係者に取材し、真実を追求した本です。

まずわかったことは、当時、明徳の監督が勝つために敬遠を指示し、選手はしかたなく従ったものとの報道のされ方をしましたが、選手と監督の絆はそんなものではなく、勝つために監督が指示し、選手もそれを信じてその通りやりとげたものだったということです。

報道というのは今も昔もそうですが、自分達の筋書きがあり、それにあわせて取材をし、ストーリーを作っていくということ。それを読んだ読者は、それに基づき世論を形成していきます。

「新聞、TVがいつも真実を伝えているのか」という疑いを持って見たほうがいいみたいです。

この5敬遠には、松井に長打を打たせないという作戦なのですが、次の5番、6番に打たれると、かえって大量得点を与えてしまいかねない作戦です。後の選手を確実に押さえることができなくてはならないし、そのための対策も万全に行っていたからこそ実行できたのです。

中村さんは、1犠打4凡退に倒れた星陵の5番バッターにも丁寧に取材しています。大学に進学するものの、1年生で野球部を退部。この出来事が彼に大きな影響を与えたことがうかがえますが、社会人になって、お店を何件も持つなど成功している様子が紹介されています。

松井を5敬遠した選手のその後も紹介されていて興味深かったです。それぞれが社会の中で前向きにがんばっている姿に「ああ、良かったな」という感想を持ちました。

そのほかにも、著者は、両軍の監督(山下監督、馬淵監督)、ヤンキースで活躍していた松井選手にも取材しています。

野球にかけた人々の思いが、一つの試合の中でぶつかり、いろいろなドラマを生むということ、さらにその試合は、その後のそれぞれの人生につながっているということがわかり、興味深く読むことができました。

この本を読んで、なんとなく悪役と思っていた明徳義塾高校と馬淵監督(今も現役)に親近感が湧き、今回の甲子園でも応援していましたが、準々決勝で9回裏に日大山形高校にまさかの逆転を許し、敗退してしまいました。

でも、明徳は甲子園常連なので来年も見られる可能性は高いです。今度は1回戦から応援したいと思います。

甲子園では、地元北海道のみの応援をしていましたが、今後は、他の強豪校の試合も興味を持って見れそうです。

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