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2013年4月 3日 (水)

本 『間宮林蔵』

『間宮林蔵』 吉村昭著 講談社文庫 読みました。

Ronnzohonn

そもそも林蔵に興味を持ったのは、宗谷岬まで自転車で行ったときに、北の海に向かってすくっと立っている間宮林蔵の銅像を見たのがきっかけです。

Rinzo


それがこの銅像です。

それまで樺太を探検した人くらいしか知識がなかったので、どんな人生を送ったのか知ってみたくなりました。

しかし、この本、最初の方はかなりの忍耐を要します。内容は十分ドラマチックなのですが、描写が淡々と事実を重ねていくという書き方で、様々な演出を加えて楽しませてくれる現在の小説に慣れている私たちにはちょっとつらい。

でも、読み進めていくうちに、間宮林蔵の人間像が浮かび上がってきて楽しく読めました。

間宮林蔵の人生は、大きく三つの時期に分かれます。

第1期は、常陸の国の農村に生まれ、工事普請役の役人に見いだされ、従者として蝦夷地に渡り、樺太探検を命じられみごと樺太が島であることを確かめた冒険時代。

第2期は、伊能忠敬に師事し、測量術を学び、北海道をくまなく回り、正確な地図を作った壮年時代。(伊能忠敬の日本地図は、林蔵の測量がなければ、完成しませんでした。忠敬自身は北海道の南半分しか回れなかったのです。)

第3期は、幕府の隠密として、各国を回り、密貿易などの不正をあばきだした晩年時代です。この時期に、国外に日本地図を持ち出そうとしたシーボルト事件があり、林蔵の申し出により、この事件が明るみになったという出来事もありました。

間宮林蔵は、前半の輝かしい冒険時代にもっと光が当たり、賞賛されてもいい人だと思いますが、後年のシーボルト事件発覚のきっかけを作ったことや、隠密として活躍したことがマイナスに働き、もうひとつ人気が上がりません。

ドラマや映画の題材に十分なるのですが、一般受けがしないということでしょうか。

しかし、今回読んでみて、林蔵は、自分の人生を誠実に真面目に生きた人であるということがわかりました。世間がなんと言おうとも、自分でやろうと決めたことは、最後までやり遂げる。その姿勢は、人生の最後まで変わらなかったと思います

林蔵は、200年ほど前、北海道の海岸線をくまなく歩きました。これからは、自転車で海岸線を走るとき、この土地を林蔵も歩いたんだなあと思いながら走ってみたいと思います。

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