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2013年1月20日 (日)

お薦めの本14 『オホーツク街道』

Siba01

『オホーツク街道 ~街道をゆく38~』

司馬遼太郎著 朝日文庫

街道をゆく43冊あるうちの1冊です。

日本の知性、司馬さんによる稚内から斜里までのオホーツクの旅行記です。

わかったことは、オホーツクは日本において辺地でありますが、古代史的にみて大いなる歴史があるということです。

その証拠に稚内から斜里に至るまでのオホーツク海沿いにたくさんの遺跡が存在しています。

その発掘の最初にあたっては、市井の名もない考古学者が明らかにしたことを司馬さんは丁寧に説明してくれています。その代表的な人が、モヨロ貝塚を発見した米村喜男衛(きよえ)氏です。

米村氏は、独学で考古学を学び、網走の地に遺跡を発見し、床屋業をい営みつつ、その発掘に一生を捧げます。このような人が、オホーツク各地にいて、つぎつぎと古代の様子が明らかになっていったのです。

日本の歴史では、稲作の普及により弥生文化が始まり、強力な中央集権国家が形成されていきますが、北海道地区は、縄文時代が続きます。その時代を続縄文時代といます。

奈良・平安時代になると、擦文文化が現れます。網走周辺には、また独自の文化が生まれ、これをオホーツク文化と言います。鎌倉時代に入るとアイヌ文化となります。

中央から見ると、当時の北海道の住民は、原始時代の生活様式を続けている遅れた人々と考えがちですが、逆に言えば苦労して稲作をしなくても暮らしていけた人々と考えることができます。

オホーツクの海の恵みや山の恵みが豊かな食生活を保障していたのです。多くの人口が集中する都市は生まれませんでしたが、それぞれの部落が平和に豊かに暮らすことが出来た土地だったのです。

司馬さんは、雄武町の幌内にも立ち寄ります。幌内駐在所の考古学好きな駐在さんが登場しています。また、紋別のオロサム遺跡も見学しています。

オロサムは原生花園としか頭になかったので、こんど春になったら遺跡を見てみたいと思いました。

このような、オホーツクの古代史は、オホーツクに住んでいても意外と知らないものです。その歴史とそれを明らかにしてくれた人々について司馬さんは、教えてくれました。

よくぞオホーツクについて書いてくれましたと感謝の気持ちです。

オホーツクに住んでいる人々にとって、一度は読んでもらいたい本でした。

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